こんにちは。視覚障がい者のマシューです。
私は網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)という目の病気(疾患)を患っており、現在は視覚障害2級の身体障害者手帳を保有しております。
友人や知人に病気のことを伝えると、必ずと言っていいほど「どんな風に見えてるの?」という質問を受けます。
私としては分かりやすく答えたいのですが、見え方を言葉で伝えるのに毎回苦労します。
網膜色素変性症については 前回の記事 で詳しく書きましたが、今回の記事では実際にどの様に見えているかを画像を使用して説明したいと思います。
完璧に再現できているわけではありませんが、視覚障害がある人が実際にどの様に見えているのかの参考程度にはなるかと思います。
※今回画像化したものは、私の見え方を再現したものになります。
同じ病気(症状)の方でも違う見え方をしているかもしれませんので、その辺りはご了承ください。
視覚障害 – 盲点がある場合の見え方
まずは下記の画像をご覧ください。
赤枠が視野の範囲だとして、一本の縦線があるとします。
この線に盲点が重なった場合、下記画像の様な見え方になります。
一本の線がガタガタに見えたり、消えたりしている箇所がああったりします。
私の場合、盲点になる左側からずれて見えることが多い様です。
デジタル世界ではピクセルマッピングという技術がありますが、それによく似ていると思います。
盲点になっている箇所が視覚から消えるのですが、その箇所は黒や白くなったりするわけでなく、違う箇所から補完して再現されている様です。
文字がどんな風に見えているのか
下記文章の画像がどんな風に見えるか順を追って説明したいとおもいます。
まずは、この文章に盲点が重なった場合は下記の様に見えます。
ご覧いただいた様に小さく細い文字はかなり見づらくなります。
逆に太く大きい文字は盲点があっても読めることがご理解いただけると思います。
視覚障害 – 盲点+視力低下の場合の見え方
小さく細い文字はさらに見づらくなります。
複雑な漢字は判別が難しくなります。
スマホやパソコン、本などはまともに読めない状態だと思います。
視覚障害 – 盲点+視力低下+視野狭窄の見え方
実際の視野狭窄が起こっている場合の見え方は、画像の様に白くなっているわけではありません。
見える範囲が狭まり、中心以外は認識しづらくなるというのが正しい表現かと思います。
画像ではまだ周りも少し見えていますが、実際は注視している箇所以外はほとんど認識できない状態です。
今回は視覚障害がある場合の文字の見え方を画像で再現しました。
もちろん、いきなりこの状態になるわけではありませんが、各症状がが進行するとほとんど中心以外見えなくなります。
また盲点の箇所や視野狭窄の範囲も個人差がありますので、目の中心点に盲点がなければ文字の認識が可能な場合もあります。(私の場合、中心点に盲点が存在するので、文字の認識が困難です。)
次回は色覚障害の場合の見え方を画像にして説明したいと思います。